2014年4月9日水曜日

[東京ESP]が夏頃(7月)にアニメ放送予定




東京ESPが7月頃に放送予定です。

自分も原作を読んでいて、アニメ放送を楽しみにしています。
この作品は超能力が出てくる漫画ではあるものの、戦闘においては[超能力]を主体には戦いません。戦闘はそれぞれの武術や格闘が主体となり、超能力はそれを補うようなものにも見えます。

超能力系と聞くと、手から雷が出たりとかそういうことをイメージするかもしれませんが、この作品で出てくる超能力は結構地味なのが多いです。主人公の[漆葉リンカ]という少女は[透過]という物をすり抜けられる超能力を持ちますが、バリバリの蹴りを主体とした格闘の使い手であり、何よりフィリピン武術である[カリ]を修得しています。
戦闘の際は、格闘を主体として戦いながらも、時より警棒を武器にしてカリの技術を使います。何より[透過]による能力から、銃弾も効かないため(弾がすり抜ける)、銃器を装備した敵を相手にする際に、格闘の間合いに持ちこむのには有利な能力ともいえるでしょう。


自分もこの漆葉リンカと同じ武術をやっています。自分の所では[エスクリマ]、又は[アーニス]と呼び、[カリ]とはあまり言いません。これは呼び方が団体によって違い、本場フィリピンでも地域によっては呼び方が違うそうです。(カリと呼ぶのは、[截拳道]という武術の系列の人が多い気がします)
しかし、呼び方は違うとも大体の技術は同じです。
上記の画像では警棒を使っていますが、本来はラタンという素材の木で出来ているオリシ、又はバストンという棒を使って練習します。以下の画像がオリシというものです。


一見ただの木の棒に見えますが、軽くて振りやすいという利点もあります。怪我防止のためにも練習には最適であり(それでも素手に当たれば痛い)、何よりこれを扱えるようになれば、短剣といったものを扱うのにも移行しやすいといった利点もあります。
またこの武術の特徴は単に棒を振って、相手を打つことだけではありません。一番の特徴はオリシを利用した相手の武装解除(ディスアーム)、又はエスクリドと呼ばれるオリシを利用した[投げ技]、他にもバリオグ・ポマリと呼ばれる[関節技]があるのも特徴です。

漆葉リンカは[カリ]だけでなく、時より徒手の際には蹴りを主体とした格闘も使っています。原作では何の格闘技なのかが設定されていないのでわかりませんが、内容を見る限りでは恐らく[空手]ではないかと思われます。突き(パンチ)の仕方や、特に防御の際の手の捌き方などが空手のようにも思えました。

東京ESPですが、他にも[剣術],[合気道],[ボクシング]も登場したりと、武術や格闘技好きには結構たまらない漫画なのではないかなと思います。いかにも元ネタがMGSである、[C.P.C]という東京ESP独自の格闘技も登場します。
喰霊の殺陣もしっかり描かれてたりと、作者である[瀬川はじめ]さんは、武術や格闘技について本当によく調べています。詳しいプロフィールが公開されてないのでわかりませんが、もしかして武術や格闘技の経験があるのかもしれませんね。


3ヶ月も先の話ではありますが、アニメ放送の際には考察を予定します。
[東京ESP]放送がきっかけで、カリをやり始める人が増えそうな予感もします。
非常に楽しみにしている作品です。